出納ポンの使い方(記帳・実査・月次締め・出力)
出納ポンは、①帳簿を作る → ②毎日記帳する → ③月末に実査して締める → ④控えを出力するの順に使います。帳簿は、レジ・小口現金・金庫など「現金のある場所」ごとに1冊です。登録は不要で、入力したデータはこのブラウザの中にだけ保存します。
1. 帳簿を作る
最初の画面で「帳簿を作る」を選びます。入れるのは、名前、種類(レジ/小口現金/金庫/その他)、付け始める日、その日の朝の残高(レジなら釣銭準備金)です。操作を試したいときは「サンプルで試す」でレジと小口現金の帳簿の例を入れられます。
| プラン | 作れる帳簿 | 1か月の記帳 |
|---|---|---|
| 無料 | 1冊 | 100件まで |
| Pro(月480円) | 3冊まで | 制限なし |
| ビジネス(月980円) | 無制限 | 制限なし |
機能はどのプランも同じです。料金は料金プランにあります。
2. 毎日記帳する
ホームの欄で、入金・出金、日付、金額(税込)、科目、摘要を入れて「記帳する」を押します。相手先、証憑番号、担当者、メモも入れられます。毎日同じ入力(レジ精算の売上など)は、設定の「定型取引」に登録するとボタン1つで呼び出せます。
- 残高は保存せず、表示のたびに全件から計算し直します。途中の行を直しても残高がずれません。
- 残高がマイナスになる日は朱で知らせます。現金はマイナスにならないので、入金の記帳漏れか入力の向きの間違いです。
- 取り消した取引は消さず、「取消」として履歴に残ります。消せるのは入力した直後(10分以内)だけです。
- 消費税は、設定でオンにしたときだけ扱います(税区分と税額の内訳。申告の税額の計算ではありません)。
書き方の考え方は、解説記事の現金出納帳の書き方にまとめています。
3. 両替・銀行・帳簿間の移動を記帳する
現金が動いたら、帳簿に残します。場面ごとの記帳は次のとおりです。
| 場面 | 記帳のしかた |
|---|---|
| 銀行に預けた | 科目「預け入れ(銀行へ)」で出金 |
| 銀行から引き出した | 科目「引き出し(銀行から)」で入金 |
| レジから金庫へ移した、レジと金庫のあいだで両替した | 「移動」を選び、移動先の帳簿を指定する。出金と入金の2行が組になって両方の帳簿に記帳される |
| 事業のお金を個人の用に使った/個人のお金を事業に入れた(個人事業) | 科目「事業主貸」/「事業主借」 |
帳簿間の移動は、片方を直すともう片方も直ります。科目は「帳簿間の移動」になり、科目別の集計からは除かれます。
4. 実査する(金種表)
「実査」で、手元の現金を金種(1万円札から1円玉まで)ごとに数えて枚数を入れます。実査した日の終わりの帳簿残高との差額が出て、0なら「合」の印が出ます。
- 差額が出たら、まず数え直し、入力、記帳漏れを確かめる。
- それでも分からない分だけ、「現金過不足」で記帳する(ボタンで入金か出金かを提案します)。
出納ポンは、実査の結果で帳簿の残高を自動では合わせません。実査の記録は履歴に残ります。調べ方は現金過不足とは、数え方は金種表と実査のやり方へ。
5. 月次で締める
「締め」で月ごとの状態(件数・入金・出金・月末残高・実査の差額)を見て、「締める」を押します。
- 締めた月の取引は、編集・削除・追加ができません(帳簿間の移動の相手側も同じです)。
- 古い月から順に締め、新しい月から順に解きます。
- 締めを解くには理由が必須で、日時とともに履歴に残ります。直すときは「解除 → 直す → 締め直す」です。
- 締めたときの月末残高、件数、実査の差額も記録されます。
手順の詳細は現金出納帳の月末の締め方へ。
6. 控えを出力する
「集計・出力」で、年度または月を選んで出力します。集計と仕訳 CSV は、現在の帳簿かすべての帳簿かを選べます。科目別の集計と、消費税をオンにした場合は税区分ごとの内訳も見られます。
| 形式 | 内容 |
|---|---|
| 出納帳 CSV | 無料 Web 版と同じ列順に、相手先・税区分・税額・証憑番号・担当者を足したもの。UTF-8(BOM 付き)で、Excel で開けます |
| Excel | 帳簿ごとに「出納帳」「科目別集計」「実査の記録」の3シート |
| 印刷(A4縦) | 月ごとに繰越・取引・月末残高。締めた月には「締」の印。ブラウザの印刷から PDF にもできます |
| 仕訳 CSV | 会計ソフトに渡す汎用の形式。入金は「現金/科目」、出金は「科目/現金」の1行。会計ソフト各社の専用形式ではないため、取り込み画面で列を合わせてもらう前提です |
帳簿の保存年数は、原則7年です(法人・個人事業の別や申告の方法で異なります。国税庁のタックスアンサーで確かめてください)。出納ポンのデータはこのブラウザにしかありません。年度が終わったら Excel と印刷で控えを残してください。電子データで保存する場合の要件(電子帳簿保存法)を満たすことは保証できないので、税理士に確認してください。
6-2. 探す・メモを残す・インボイスを記録する
- 探す。画面の上の検索欄(スマホは「その他」)に言葉を入れると、全帳簿・全期間の取引を仕訳リストで探します。摘要・相手先・メモ・証憑番号・担当者・科目・金額(「1,200」でも「1200」でも)・登録番号が対象で、空白で区切ると全部含む行だけに絞ります。出納帳では「全部の月から探す」、仕訳リストでは期間のプリセット(今月・先月・直近3か月・今年・去年・今年度・前年度・全期間)・金額の範囲・メモの有無・並び順で絞れます。
- メモを残す。仕訳リストと出納帳の行で、メモをその場で書けます。締めた月の行にもメモだけは書けます(金額・残高は変わりません)。税理士への申し送りや、通帳と照合した印に使えます。
- 自社のインボイス登録。設定で「登録している/登録していない」を選びます。登録しているなら登録番号を入れると、Excel と印刷の見出しに出ます。相手先の登録番号は、同じ相手先に前に入れた番号を次から自動で入れます(番号の有効性は国税庁の公表サイトで確かめてください)。
- 科目と仕訳の参考例。アプリの「ガイド」に、店舗でよくある現金の取引24例と科目ごとの摘要の例・税区分の目安があり、「この例で記帳」で記帳の欄に入れられます。一般的な例で、税務の判断ではありません。くわしくは現金出納帳の科目と仕訳の例へ。
7. データを守る
- 自動バックアップ(Chrome・Edge): 選んだ自分の端末上のファイルに、変更のたびに上書きします。
- ファイルに保存・戻す(すべてのブラウザ): パスワードを付けて暗号化もできます。端末を変えるときはこのファイルを渡します。
- 復元ポイント: 取り込み・締めの解除・削除・戻す・すべて消すの前と、毎日最初の変更時に自動で控えを取ります。
ブラウザのデータを消すと、帳簿も失われます。運営者はバックアップを持っていません。
8. 無料 Web 版・Excel から引っ越す
「取り込む」で、ファイルを選ぶか、表を貼り付けます。
- 無料の現金出納帳 Web 版(note の配布記事)の CSV: 見出しをそのまま認識します。科目は名前で合わせ、無ければ新しく作ります。残高の列は使わず、取り込んだあとに計算し直します。
- Excel の出納帳・ほかの CSV・貼り付け: 見出しから列を推定し、画面で直せます。推定したものは「推定」と表示されます。
帳簿の開始日と開始残高は、取り込む取引の最初の日より前に合わせてください。取り込みの前には復元ポイントを自動で取るので、やり直せます。同じ日・同じ金額・同じ摘要の重複は、注意を出して除きます。
9. できないこと
- 複式簿記(貸借対照表・損益計算書)、銀行口座・カードの取引、売掛・買掛、固定資産、給与計算。会計ソフトの置き換えではありません。
- レシート画像の保存(証憑番号の文字だけ記録します)。
- 複数の人が同時に同じ帳簿を触ること。
- 会計ソフト各社の専用の取り込み形式への完全な対応。
- 消費税の申告額の計算、インボイスの登録番号の有効性の照会(形式の確認だけです)。
つまずいたときはよくある質問をご覧ください。
ご注意 出納ポンは記帳の道具で、税務・会計の助言はしません。科目の選び方、消費税の扱い、保存の方法は、税理士または所轄の税務署にご確認ください。