出納ポン

現金過不足とは(原因の調べ方と記帳の考え方)

最終確認日: 2026年10月31日 運営: ここ企画

現金過不足とは、帳簿上の現金の残高と、実際に数えた現金の金額が一致しないときの差額のことです。原因を調べる順番は、数え直す → 入力を確かめる → 記帳漏れを探す。それでも分からない差額だけを、現金過不足として記帳します。帳簿を現金に合わせて黙って書き換えないことが、いちばん大事な決まりです。

1. 現金過不足とは

現金出納帳の残高は、記帳した入金と出金から計算した「あるはずの金額」です。手元の現金は「実際にある金額」です。この2つの差が現金過不足で、実際の現金から帳簿残高を引いて見ます。

実際の現金 − 帳簿残高状態差額を記帳するとき
プラス現金のほうが多い現金過不足を入金で記帳
マイナス現金が足りない現金過不足を出金で記帳
0合っている記帳は要らない

2. 現金過不足の原因を調べる7つの手順

差額を現金過不足にするのは最後です。次の順に確かめると、多くは途中で原因が見つかります。

順番確かめることよくある原因
1現金をもう一度数える(できれば別の人が)数え間違い、硬貨の数え漏れ
2金種表の枚数の入力枚数の桁間違い、金種の取り違え
3その日のレシート・領収書を帳簿と突き合わせる記帳漏れ、二重に記帳
4金額と入出金の向き1,080円を1,008円と入力、入金と出金の取り違え
5日付翌日や前日に記帳している
6銀行・レジ・金庫との出入り預け入れや帳簿間の移動の片側が漏れている
7レジの釣銭準備金や、立替の精算釣銭の金額の入れ間違い、精算の現金の記帳漏れ

残高がマイナスになるときは残高がマイナス・合わないときの原因と直し方を、レジの締めで差が出るときはレジ締めと現金出納帳のつなぎ方も参考にしてください。

3. 数字の例

例1: 原因が見つかる場合 帳簿残高が86,420円、金種表の合計が85,420円で、差額は−1,000円(現金が足りない)。数え直しても同じでした。その日のレシートを見直すと、文具店の1,000円分が記帳されていません。これを消耗品費の出金で記帳すると、帳簿残高も85,420円になり、差額は0です。現金過不足の記帳は要りません。

例2: 原因が見つからない場合 別の日に差額が−500円。数え直し、レシートの突き合わせ、金額・日付の確認をしても出てきません。このときだけ、現金過不足を500円の出金で記帳します。摘要には「10/31 実査差額 原因不明」と書き、メモに調べたことを残します。

4. 記帳の考え方と、税理士に確認すること

一般的な簿記では、現金過不足は原因が分かるまで置いておく仮の勘定と説明されます。原因が分かったら正しい科目に直し、決算までに分からなかった分は、雑収入や雑損失などの科目に振り替える、という考え方です。

ただし、個人事業か法人か、申告の方法や会計ソフトの設定によって、月末や決算でどう処理するかは異なることがあります。決算でどう整理するかは、税理士に確認してください。このページは判断を示すものではなく、帳簿づけの順番の整理です。

5. 差額を減らす習慣

6. 出納ポンでの流れ

  1. 「実査」で金種ごとの枚数を入れる。実査した日の終わりの帳簿残高との差額が出ます。
  2. 差額があれば、画面の案内どおり、記帳漏れ・金額の違い・両替の記録漏れを先に確かめる。
  3. 分からない分だけ、ボタンで「現金過不足」の記帳を作る(入金か出金かは差額の向きで提案されます)。

出納ポンは、実査の結果で帳簿の残高を自動では合わせません。現金過不足の記帳は人が確かめて行います。月を締めたあとは記帳できないので、先に実査と差額の記帳を済ませてから締めます(月次締めの手順)。

この記事の信頼性 運営は店舗運営支援の個人事業「ここ企画」で、税理士ではありません。この記事は帳簿づけの一般的な考え方と出納ポンの仕様にもとづく実務の整理で、税務の判断を示すものではありません。法令の数字や保存の要件は、国税庁の一次情報で確かめてください(国税庁 タックスアンサー No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度、適格請求書発行事業者公表サイト)。最終確認日: 2026年10月31日。

出納ポンで付ける

出納ポンは、金種表で実査し、帳簿残高との差額を出して、現金過不足の記帳を提案します。残高を勝手に合わせることはしません。無料で帳簿1冊・月100件まで、登録不要で使えます。

出納ポンを開く 料金プラン