出納ポン

現金出納帳はエクセル・スプレッドシート・アプリのどれ?選び方

最終確認日: 2026年10月31日 運営: ここ企画

現金出納帳(げんきんすいとうちょう)とは、事業で現金が出入りするたびに、日付・内容・入金額・出金額・残高を順に記録する帳簿です。これを付ける道具には、エクセル、Google スプレッドシート、スマホアプリ、会計ソフト、ブラウザの中で動くツールがあります。どれが正解ということはなく、帳簿の数・月次の締め・実査・税理士への渡し方・データの置き場所の5つの条件で選びます。なお、このページを書いているここ企画は、出納ポンの運営者です。出納ポンにも向かない場面があることを、あわせて書きます。

1. 先に決める5つの条件

道具を探す前に、自分の店で次の5つがどうなっているかを決めます。

  1. 帳簿の数: 現金の置き場所が1か所か、レジ・小口現金・金庫と複数か、店舗が複数か。
  2. 月次の締め: 税理士に渡したあとの月が、黙って変わらないようにする必要があるか。
  3. 実査: 手元の現金を数えて、帳簿の残高と突き合わせる作業を、帳簿と同じ場所で記録したいか。
  4. 税理士への渡し方: Excel、CSV、紙のどれで受け取りたいと言われているか。
  5. データの置き場所: 自分のパソコン、クラウド、アプリの会社のサーバーのどこに置いてよいか。

2. エクセルで付けるとき壊れやすい点

エクセルの長所は、すでに手元にあるソフトで始められること、配布されているひな形が多いこと、自分の好きな形に直せることです。短所は、帳簿を守る仕組みを自分で作り続ける必要があることです。

1か所の現金を、1人で、月に数十件付けるだけなら、エクセルで十分です。壊れる原因を知ったうえで、保存のしかたを決めておくのがコツです。

3. Google スプレッドシートで付けるとき

スプレッドシートの長所は、ブラウザだけで使えること、パソコンやスマホのどちらからも開けること、共有した相手と同じ表を見られることです。

短所は、編集に通常 Google アカウントが必要なこと、データが Google のサーバーに置かれること、共有の権限(誰が編集でき、誰が見るだけか)を自分で管理することです。行の挿入で式が切れる点や、締めた月を守る仕組みを自分で作る点は、エクセルと同じです。

4. スマホアプリで付けるとき

スマホアプリの長所は、買い物の場でその場で入力できることです。

短所は、製品によって機能がまちまちなことです。機種やOSのバージョンによって使えない場合がある、広告の表示やアプリ内課金がある、画面が小さく月次の一覧が見にくい、といった違いがあります。月次の締めや複数の帳簿、実査に対応しているかどうかは、各製品の公式の説明で確かめてください。

5. 会計ソフトに入れるとき

クラウド会計などの会計ソフトには、現金出納帳の機能が含まれていることがあります。長所は、仕訳や決算、申告までつながっていて、二重入力が要らないことです。税理士が同じソフトを使っているなら、渡す手間が最も少なくなります。

短所は、現金出納帳以外の機能が前提になっていること、アカウントの登録と利用料が必要なことです。現金の動きだけを記録して、月末に締めて渡したい店には、機能が多すぎる場合があります。

6. ブラウザ内で完結するツールで付けるとき

出納ポンはこの種類です。登録不要でブラウザだけで動き、入力したデータはそのブラウザの中にだけ保存します。帳簿をレジ・小口現金・金庫ごとに分け、月次の締め(締めた月は編集不可)、金種表による実査、CSV・Excel・印刷・会計ソフト向け仕訳CSVの出力ができます。無料は帳簿1冊・月100件までです。

向かない場面もあります。バックアップは自分で取る必要があり、ブラウザのデータを消すと帳簿も消えます。データはブラウザごとに別で、複数の人が同時に同じ帳簿を編集することはできません。複式簿記や、銀行口座の取引、給与計算は扱いません。

7. 条件別の目安

5つの方法を、長所と短所で並べると次のようになります。製品の優劣ではなく、種類ごとの傾向です。

方法長所短所
エクセル手元のソフトで始められる。ひな形が多い式が切れやすい。締めた月を守る仕組みは自分で作る
Google スプレッドシート共有できる。端末を選ばないGoogle アカウントが要る。権限の管理が必要
スマホアプリその場で入力できる製品ごとに機能が違う。締め・複数帳簿・実査は確認が必要
会計ソフトの一部仕訳・決算までつながる現金出納帳以外の機能が前提。登録と利用料が要る
ブラウザ内ツール(出納ポン)登録不要。締め・実査・複数帳簿。データは自分のブラウザの中バックアップは自分で。同時編集はできない。複式簿記は扱わない

月の記帳件数も、道具を選ぶ目安になります。たとえば、売上を1日1件(30日で30件)、経費や両替を1日あたり約2件(60件)付けると、1か月で約90件です。この規模なら、出納ポンの無料(月100件まで)に収まります。経費が増えて月100件を超えるようになったときは、記帳件数に制限のない有料プラン(月480円から、税込)があります。

こんなとき考え方
現金が1か所で、記帳が月に数十件どの方法でも付けられる。今ある道具で始める
現金が複数か所(レジ・小口・金庫)で、締めた月を守りたい複数帳簿と月次の締めに対応した道具(会計ソフトの機能またはブラウザ内ツール)を探す
税理士が特定の会計ソフトを使っているそのソフトの現金出納帳に入れるか、受け取れる形式を先に確認する
会社の方針でクラウドに帳簿を置けないデータをブラウザや自分のパソコンに置ける道具を選ぶ

8. エクセル・スプレッドシート版からの引っ越し

道具を替えるときは、いまの帳簿を取り込める道具を選ぶと、続きから付けられます。出納ポンは、ここ企画が配布している無料の現金出納帳 Web 版(スプレッドシート)の CSV をそのまま取り込めます。ほかのエクセル・CSV・貼り付けの表も、見出しから日付・入金・出金・摘要などの列を推定して取り込み、画面で直せます。推定したものは「推定」と表示されます。

取り込みの前には復元ポイントを自動で取るので、やり直せます。残高の列は使わず、取り込んだあとに計算し直します。手順は出納ポンの使い方にあります。

9. よくある質問

現金出納帳は手書きでもよいですか?

手書きで付けることもできます。ただし、残高の計算ミスや、あとから直すときの手間が増えます。税務上の扱いは、国税庁または税理士に確認してください。

エクセルの出納帳を出納ポンに移せますか?

移せます。Excel、CSV、貼り付けの表から、見出しをもとに列を推定して取り込めます。推定した列は画面で直せて、取り込みの前に復元ポイントが自動で取られます。

登録なしで使える現金出納帳のツールはありますか?

出納ポンは、登録不要でブラウザだけで使えます。そのほかのエクセルのひな形などにも登録なしで使えるものがありますが、条件は配布元によって違うので、各ページで確認してください。

この記事の信頼性 運営は店舗運営支援の個人事業「ここ企画」で、税理士ではありません。この記事は帳簿づけの一般的な考え方と出納ポンの仕様にもとづく実務の整理で、税務の判断を示すものではありません。法令の数字や保存の要件は、国税庁の一次情報で確かめてください(国税庁 タックスアンサー No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度、適格請求書発行事業者公表サイト)。最終確認日: 2026年10月31日。

出納ポンで付ける

出納ポンは、登録不要でブラウザだけで動く現金出納帳です。無料で帳簿1冊・月100件まで使え、データはブラウザの中だけに保存します。エクセルやスプレッドシートの出納帳は、取り込んで続きから付けられます。

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